イタグレと。大阪で。イタリアングレーハウンドのルーク&ジーノと飼い主たち。

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    パンの味を知ったオトコ。 16:02
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      公園の梅の木はずいぶん開いてきた。

       

       

      一度オヤツをもらうと、オヤツに見えてしまうのか、

       

      その人に会うとペロペロと舌なめずりをする。

       

       

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

       

      散歩の後、二匹に留守番をさせ買い物から帰ってくると、部屋がえらくいい匂いがする。

       

      そう、パンの匂いが充満している。

       

      確かご飯を炊けるようにしていたはずだが・・・

       

      ご飯の炊ける香りは完全にパンの香りに負けていた。

       

       

      はっ!

       

      リビングの床に、紙袋に入っていた一斤の食パンが半斤になって転がっている。

       

      オーマイっ!なんという姿に。

       

      この真ん中からかじりついた大胆不敵なヤツは、間違いなくジーノだった。

       

      犯人はまだ現場を去っていなかったからだ

       

      【あ・・・】

       

      【やべっ!】

       

       

      ルークはというと、毛布をかぶったまま、モナ・リザのように手を組んでソファから見下ろしていた。

       

      パン好きのルークはどういう気持ちだったのだろう。

       

       

      今回はルークが関わっていないことは一目瞭然だった。

       

      ルークがやっちまった!時は、思いっきりガタブルしているからだ。

       

       

      ジーノは怒られて、バツが悪いのか少し目線をそらすものの、まだ舌なめずりをしている。

       

      美味しかったのだろう。ま、手が届くところにうっかり起き忘れた私がそもそもわるいのだ。

       

      え?

       

      【ボクは今日はやってません】

       

      なんだか得意げなルーク。

       

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